■なぜOS(Operating System: オペレーティングシステム)を更新するの
先日マイクロソフト社の次期OS「
Windows 10」の提供開始日が、2015年7月29日(水)に決まりました。
Windows 8(現在はWindows 8.1 update)の発売からすでに
3年、Windows 7 からはすでに
6年が過ぎました。
※昨年使用できなくなったWindows XP からは「14年」。
そこで、OS を更新する理由について、何回かに分けて考えてみたいと思います。
■セキュリティーのためです。
おととい2015年6月1日、「日本年金機構」がサイバー攻撃により約125万件の年金情報が流出したと発表しました。
古いOS を使っているとウィルス感染のリスクが非常に高くなります。古い資料になりますが、上の図のように「Windows XP」の感染率は、「Windows 8」の
14倍です。
※現在は、もっと高くなっています。
パソコン、タブレット、スマートフォンを安全に使うには、常に最新のOS を使うことをお勧めします。
古いOS を「これで十分。」と使い続け、新しいOS を使うのを「お金の無駄。」と考えるのは、まったく間違えた考えです。
■予算を組んで賢く更新
あなたの会社でインターネット接続されたパソコンのOS が古い場合、「
セキュリティーに関心がない会社=顧客情報を大切にしない会社」と思われてしまいます。
3年前にWindows 8 が発表された時、多くの企業や大学ですぐに採用が決定しました。これらの企業・大学では、顧客情報や学生の情報などをとても大切にしていることがわかります。さらには、先見性のある企業・大学であるという宣伝にもなっています。
OS の発売時期は、マイクロソフトの場合「3年に1回」と決まっています。3年で入れ替えができない場合は、最低でも6年後には入れ替えることができるでしょう。
※3年毎の入れ替えをお勧めします。Windows 10 以降は変わります。
※6年経つとハードウェアの寿命が来ているでしょう。
■次回予告
今回は、「セキュリティー」の面からOS を更新する理由を考えました。次回は、「古いOS で十分」という考えのウソを考えてみたいと思います。
(参考)
「Windows 10 ダウンロード(予約)」(日本マイクロソフト)
URI:
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads
「日本年金機構がサイバー攻撃で125万件の情報流出 マイナンバーは大丈夫か?」(日経BPnet)
URI:
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/matome/15/325410/060300042/